管理人が博物館や博覧会などで撮影してきた写真をご紹介。博物館や博覧会に行く機会のある方はご訪問された後ご覧になることをおすすめします。ネタバレ注意です。
学名:Ulughbegsaurus
意味:ウズベキスタンのウルグ・ベグ(人名)のトカゲ
記載:タナカ、 アンヴァロフ、 ゼレニツキー、 アフメドシャエフ & コバヤシ, 2021
生息していた時代:白亜紀後期
分類:竜盤目・獣脚亜目・カルノサウルス下目・カルカロドントサウルス科
全長:約7〜8m 重さ: 食性:肉食
分布:ウズベキスタン
模式種:U.uzbekistanensis
他の種:-
誤認種:-
[解説]
ウズベキスタンのバイシャノフ累層の白亜紀後期の地層から発見された大型の獣脚類恐竜で、上顎骨の一部からのみ知られている。属名は※ティムール朝の王族で天文学者でもあったウルグ・ベグにちなむ。体長はおよそ7~8メートルで、カルカロドントサウルス科に近縁とされる。 中央アジアにもカルカロドントサウルス類が存在したことが初めて明らかとなった。また、この地層からは小型のティラノサウルス類も発見されており、中央アジアにおいてティラノサウルス類とカルカロドントサウルス類が共存していたことが考えられる。ティラノサウルス類の大型化が進み、支配的になるまでの空白期間を埋める重要な発見であるとされる。 ※中央アジア,イラン,アフガニスタンを支配したトルコ・モンゴル系イスラム王朝のこと。