アイカケラトプス
学名:Ajkaceratops
意味:アイカ(ハンガリーの地名)の角のある顔
記載:オーシ、 バトラー & ワイシャンペル, 2010
生息していた時代:白亜紀後期 / サントン期
分類:鳥盤目・周飾頭亜目・角竜下目・バガケラトプス科
全長:約1m 重さ:約20kg 食性:植物食
分布:ハンガリー
模式種:A.kozma
他の種:-
誤認種:-
[解説]
ハンガリーの白亜紀後期の地層から発見された小型の角竜類です。発見された化石は上顎骨や前上顎骨などの頭骨の断片のみです。形態的にアジアの原始的な角竜プロトケラトプス類に類似しており、ヨーロッパにアジア由来の角竜が存在していたことを示す重要な証拠とされています。この発見は、白亜紀後期にアジアとヨーロッパの間で陸橋などを通じた生物の移動があった可能性を示唆しており、角竜類の地理的拡散と進化の理解に繋がると考えられています。ヨーロッパ産の角竜類は非常に珍しく、アイカケラトプスはその数少ない例の一つです。
<参考文献>
デヴィッド・ランバート&ダイアグラム・グループ(岡崎淳子 訳)『恐竜データブック』1992 、大日本絵画
冨田幸光『小学館の図鑑NEO 恐竜』2002 、小学館
冨田幸光『小学館の図鑑NEO〔新版〕恐竜』2014 、小学館
<参考Webページ>
Robert Margulski『DINOSAUR GENERA』http://www.dinosaurs-on-stamps.info/d-genera.html
Uwe Jelting『Dinodata.de』https://dinodata.de/index.php