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管理人が博物館や博覧会などで撮影してきた写真をご紹介。博物館や博覧会に行く機会のある方はご訪問された後ご覧になることをおすすめします。ネタバレ注意です。

アグロサウルス

学名:Agrosaurus [JSS→Thecodontosaurus]

意味:野原のトカゲ

記載:シーリー, 1891

生息していた時代:三畳紀後期 / ノール期レート期

分類:竜盤目・竜脚形亜目・原竜脚下目アンキサウルス科

全長:約3m    重さ:約60kg    食性:植物食

分布:イギリス

模式種:A.macgillivrayi

他の種:-

誤認種:-

[解説]

当初はオーストラリアで発見された原始的な竜脚類とされていましたが、その後の研究により標本は実際にはイギリス南西部ブリストル周辺の三畳紀後期の地層から産出し、既知のテコドントサウルス属の化石と同一である可能性が高いことが判明しました。このため、現在ではアグロサウルスはテコドントサウルスの※ジュニアシノニム(Junior Subjective Synonym)とみなされ、独立した属としてはほぼ無効とされています。

※タイプ標本が別個体であっても形態比較や系統解析の結果、研究者の判断(意見)に基づいて「これは同じ種だろう」と判断された標本です。

<参考文献>
デヴィッド・ランバート&ダイアグラム・グループ(岡崎淳子 訳)『恐竜データブック』1992 、大日本絵画
冨田幸光『小学館の図鑑NEO 恐竜』2002 、小学館
冨田幸光『小学館の図鑑NEO〔新版〕恐竜』2014 、小学館

<参考Webページ>
Robert Margulski『DINOSAUR GENERA』http://www.dinosaurs-on-stamps.info/d-genera.html
Uwe Jelting『Dinodata.de』https://dinodata.de/index.php